[VM4] レヴォーグのエアクリをbradoハイパーチャンバーに交換してみた!

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ずっと、ずーっと、ずーーーーっと悩んでいましたが、ついに交換しました!むき出しタイプのエアクリーナー!

あ、高井優希です。

レヴォーグのマフラーをHKSに交換してからというもの、やっぱり吸気も交換したいな、とは思っていました。

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しかし、2.0LのVMGレヴォーグならまだしも、1.6LのVM4レヴォーグ用はM'sの湿式くらいしか無く、過去に湿式でイタい目に遭っている身としては、二の足を踏んでいました。

それでも、と思って乾式がないか探していたら、いやいや、ちゃんと存在しているではありませんか!

チャンバー付きのインテークシステム

VM4レヴォーグで使える乾式タイプのむき出しエアクリは、INTECというメーカーから出ていました。bradoハイパーチャンバーエアーインテークシステム。名前が長いって!(笑)

その名の通り、エアクリーナーだけでなく、チャンバーまでついている商品。

ここでいうチャンバーというのはインテークチャンバーのことで、インテーク側に設けた、空気を溜め込んでおける小部屋のこと。この小部屋に空気を溜められることで、特に急加速時に、空気を吸い込む力が不足しない仕組みになっている…らしい。

特にNAで効果があるようですが、ただチャンバーを設けただけでは逆に吸気抵抗が生まれてしまいパワーダウンにつながるため、非常に調整が困難なんだとか。

だから、なのかもしれませんが、コレ、高いんです。約50,000円します。M'sの湿式エアクリを2個買ってもお釣りが来ます。

でも、湿式はどうしても使いたくなかったので、こちらを思い切って購入しました!

ちなみに、このbradoハイパーチャンバーエアーインテークシステム(以下、bradoエアクリ)は、TopFuel(トップフューエル)というチューニングショップのオリジナルブランドZERO-1000(ゼロセン)の「パワーチャンバー」がベースになっているらしい。

なので、交換用フィルターはパワーチャンバーのものが使えるとのこと。

パワーチャンバーの写真には青いフィルターもあったので、もしや、と思って交換用フィルターを確認してみたら…青もあるじゃないですか!もちろん、本体と一緒に青いフィルターも購入しました。VM4レヴォーグ用はSSサイズです。

本体と交換用フィルター2個を一緒にネット通販で注文したところ、3日ほどで到着しました。休日を待って、取り付け作業です。

bradoエアクリの開梱

はやる気持ちを抑えて、まずはbradoエアクリと交換用フィルターの外箱から。

bradoエアクリと交換フィルターの外箱

写真の向きで横幅が70cmちょっとあるという、思ったよりも大きな箱でした。そして、なんだかデザインがカッコイイですね。

箱の中身を出してみました。

bradoエアクリの箱の中身

左から、遮熱版・クリーナー部分・チャンバー付きアルミパイプと固定用器具一式。チャンバー部分はカーボン柄になっていてイイ感じ。

そして交換用の青いフィルター。

パワーチャンバー用の青い交換用フィルター

最初から青いフィルターを取り付けていきます。もともとついていた赤いフィルターは、交換用として保管しておきます。

純正エアクリケースの取り外し

作業に必要なものは、10mmのメガネレンチorソケットが2個、8mmのソケットもしくは短めのマイナスドライバー、小さめのプラスドライバー、クリップリムーバーもしくはマイナスドライバー、そしてちょっと多めの「やる気!」。

まずは純正のエアクリケースを外していきます。

インテークダクトから外していくのですが、自分の車両はゼロスポーツのクールエアインテークをつけているので、まずはそれを外します。外す手順は、以前の取り付け手順記事を参考に。

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クールエアインテークが外れたら、改めてインテークダクトの取り外しです。

インテークダクトの取り外し

写真の矢印で示した2つのクリップを外せば、インテークダクトが外れます。

次に、エアフロセンサーのコネクタを外しておきます。写真の黄色い丸で囲んだ部分です。

エアクリケースから取り外すもの

そして、緑色の丸で囲んだ部分のナットも外します。外した状態がこちら。

コネクタとナットを外したところ

次に、エアクリケースの下部にあるボルトを外します。10mmです。

エアクリケース下部のボルト

さて、いよいよエアクリケースを外していきますが、まずは前半分とフィルタを外していきます。

上部にある2つのクリップを開放して、ただ外していくだけなのですが、ケース下部にレゾネーターがついていることもあってか、ちょっと苦労しました。

コツというほどのものではありませんが、エアクリケースの前半分を持ち上げるようにして、手前のボルト(ナットを外したところ)をブラケットから抜いてしまうと、あっちこっち動かしているうちにケースが外れてきます。

あまり説明になっていないですね(笑)

あ、ちなみに、レゾネーターというのは、吸気するときに発生する高周波帯の騒音を消すための装置だそうです。

さて、取り外したエアクリケース(前半分)がこちら。

取り外したエアクリケース(前半分)

次に、エアクリケースの後ろ半分も外していきます。

ケースに接続されているブーツのバンドを、8mmソケットもしくは短めのマイナスドライバーで緩め、ホースを外します。

エアクリケースのブーツ部分

固着などでブーツが抜けにくい場合は、ブーツとケースの間に養生したマイナスドライバーなどを差し込み、固着を取ってあげるといいです。

エアクリケース(後ろ半分)も外れました。

取り外したエアクリケース(後ろ半分)

さらに、エアインテークブーツと呼ばれるブーツも外します。こちらも8mmソケットorマイナスドライバーでホースバンドを緩め、引っこ抜きます。

取り外すエアインテークブーツ

以上で、純正エアクリケースの取り外しができました。最終的に、車両側はこんな感じになりました。

純正エアクリケースを取り外したところ

写真ではわかりにくいですが、広々していてスッキリです。

bradoエアクリの取り付け:遮熱版

最初に遮熱版を取り付けていきます。

遮熱版を固定するためのステー固定用として、車両側の飛び出たボルトに、30mmほどの背の高いナットを取り付けます。

車両側の飛び出たボルトに背高ナット取り付け

後でボルトを締め込むときに、このナットも一緒に締め込まれますので、ここでは手で締め込める程度で十分。

続いて遮熱版を仮配置します。

このとき、写真右側のヘッドライトユニットに接続されたコネクタ(黄色矢印)を外しておくと、作業しやすいです。

また、自分の車両は黄色い丸の位置にブースト計のセンサーを共締めしているので、それも外しておきました。

遮熱版の仮配置

説明書にあるとおりに、ステーを使って固定していきます。固定は3ヶ所です。

自分は説明書とは逆の順番で、固定し辛そうなフロント側から固定していきました。どこから固定していっても、難易度的には同じだと思いますけど(笑)

フロント側は、小さいL字ステーを使って、最初に取り付けた背の高いナットに固定します。

背の高いナットにステーを使って固定

中央下部は、遮熱版・アルミのスペーサー・エアクリを固定するためのステー・ワッシャーの順で、一番長いボルトで締め込みます。

リア側は、大きいL字ステーを使って、ちょうどブースト計センサーを共締めしていた部分に固定します。ボルトの長さに余裕があったので、今回もそのまま共締めしました。

中央部とリア側も固定

遮熱版を取り付けたら、外しておいたコネクタをライトユニットに取り付けるのを忘れずに。

bradoエアクリの取り付け:本体

そして、bradoエアクリの取り付けです。

説明書とは順番が違いますが、先にエアフロセンサーを移植しておきます。

エアフロセンサー取り外し

純正エアクリケースについているエアフロセンサーを、プラスドライバーを使って外します。タッピングネジ2本です。

取り外したエアフロセンサーはこんな感じ。

エアフロセンサー

これをbradoエアクリのアルミパイプ部分に取り付けます。取り付け用ネジはパイプについているので、先に外しておきましょう。

エアフロセンサーをアルミパイプに取り付け

そして、先走ってフィルターも取り付けてしまいましたが、この時点ではまだ取り付けはしない方がいいです。むしろ外しておきましょう!

それでは車両側の作業です。

異径ジョイントホース(赤いホース)を取り付けます。細い方が下(車両側)です。

異径ジョイントホース取り付け

bradoエアクリ本体を取り付けます。

説明書ではフィルタをアルミパイプに取り付けてから車両に取り付ける手順になっていますが、フィルタとU字型のステーをホースバンドで共締めする関係で、ここではフィルタを外しておいた方が絶対に作業が楽です。

異径ジョイントホースとアルミパイプをホースバンドで固定したら、フィルタのホースバンドを目いっぱい緩め、フィルタをアルミパイプに押し込み、ホースバンドでU字型のステーと共締めします。

bradoエアクリ本体取り付け

本体の取り付け後、U字型ステーの可動部分のボルト・ナットを締め込み、角度を固定します。

固定できたら、エアフロセンサーのコネクタを接続します。配線が変に折れ曲がったり、引っ張られてしまう場合は、位置調整を忘れずに。

エアフロセンサーのコネクタ接続

最後に、インテークダクトを元に戻して、作業完了です。

あ、自分の場合はクールエアインテークも元に戻す作業がありました。

インテークダクトとクールエアインテークを戻して作業完了

見違えるエンジンルーム!青さレベルが上がってウレシイです。

bradoエアクリの効果

取り付けたら、もちろん今までとの違いを感じたいですよね。

エンジンを掛けてみると…吸気音が聞こえます。シューって感じ。でもアイドリングが落ち着けば静か。

アクセルを吹かしてみると…空気を吸ってる感がします。ボシューボシューって感じ。

アイドリング状態でブーストを掛けてみると…あっ!ブローオフが作動している音が聞こえる!

テスト走行してみると…少し負荷がかかるような加速をすると、吸気音がしっかり聞こえます。ゆっくり加速すれば、今までとあまり変わらない感じ。

ブーストがかかっている間は吸気音がはっきり聞こえ、その状態からアクセルオフすると「シューン」って感じでブローオフの作動音が聞こえます。

あー、これ絶対、燃費が悪くなる走り方をしたくなるヤツだ(笑)

走行中の状態は撮影していませんが、アイドリング状態でアクセルを吹かしている動画を息子(小6)が撮影してくれたので、YouTubeに上げてみました。

ボシューボシューって音と、ブローオフが作動している音が聞こえるでしょうか。コンデジで撮影した動画なので、音がちょっと悪いですが。

後日、エンジンルームにマイクを仕込んで、走行中の吸気音を、ブースト計の映像と共に録音してみました。

カメラがブースト計に近すぎて映像がボケてしまっていますが、吸気音とブローオフの作動音がよく聞こえると思います。

bradoエアクリの気になるところ

ただ、悪い面というか、ちょっと気になるところもいくつか。

まず、アイドリングが通常より低くなることがある。

信号待ちで止まろうとすると、回転数が570~600rpmくらいの間まで落ちてしまうことが何度か。ただ、回転数は低いですが安定していて、エンストしそうになるような兆候は無し。でも、普段の信号待ちでのアイドリングは800~900rpmの間なので、だいぶ低く感じます。

次に、しばらく停止した後は、一時的に大幅なパワーダウンが避けられない可能性があること。

風がなくて気温が高い日で、ちょっと長めに信号待ちした後などは、エンジンルームの熱を吸ってしまうせいか、出足で大きくパワーダウンした感じがしました。いくら遮熱版を付けていても、停車中は外気を取り込みにくいので、仕方のないことですね。

Sモードでオーバーシュートしやすい…かも?

勾配のある広い場所で、Sモードにして停止状態から加速してみたところ、40km/hを超えたあたり(3,500~4,000rpmくらい)でブーストが軽く1.1kPaを超えました。

そのときは慌ててアクセルをOFFにしましたが、その後Iモードでも上り坂を試してみたところ、同じくらいの速度おなじくらいの回転数で1.0kPaに達したので、若干ブースト圧がかかりやすくなっているかも?

今までは、Sモードで1.0kPa、Iモードでは0.9kPaくらいがMAXだったので、ちょっと気になるところですね。どこまで圧がかかるのかわかりませんが、アクセルの踏みすぎには注意した方が良いかもしれません。

さいごに

ということで、VM4レヴォーグにbradoハイパーチャンバーエアーインテークシステムを取り付けてみました。

やっぱり、排気系であるマフラーを交換しているんだから、吸気系であるエアクリーナーも交換したくなるのは、当然というか必然ですよね!ね?お願い、同意して!(笑)

VM系はエンジンルームに熱がこもりやすいと言われているので、むき出しタイプのエアクリにすることでその熱を吸いやすくなってしまうと思いますが、bradoエアクリには遮熱板が同梱されていますし、少し前にゼロスポーツのクールエアインテークも付けたので、少なくとも走行中は大丈夫だと思いたいところ。

[VM4] レヴォーグにゼロスポーツのクールエアインテークをつけてみた!
180SXばかり手を入れているので、そろそろレヴォーグが拗ねているんじゃないかと思っている、頭の中メルヘンな高井優希です(笑) ここ最近、車関係のネット記事やYouTubeなどを見ていたら、レヴォーグに毒キノコ(むき出しタイプのエアクリーナ...

最近の車は、ECUが調整してしまい、吸排気を変えてもあまり変化が出ない、という話も聞きました。でも、確実に音は変化しているし、気分的なものも変わってきますので、全く意味がない、とは思いません。

また、bradoエアクリの説明書にも書かれていますが、純正ECUの制御範囲内で使用でき、車検対応の製品とのことなので、おそらく使い続けても致命的な問題は起きないんじゃないかと思います。ですが、絶対に不具合が起きない、という保証はありません。取り付けるかどうかは自己責任です。

今後、エンジンの調子や燃費への影響も見ながら、しばらく様子を見ていきたいと思います。

初稿:2021年6月27日

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