寒い時期になると、あれこれやりたいことが増えてくる、高井優希です。
180SXが納車されたときから、リアハッチダンパーがヘタりかけていたのですが、今のR33GT-R風ウィングを付けてからは、その重さに耐えきれず完全にダンパーとしては機能していませんでした。
ですので、ハッチバックを開けて何か作業するときは、取り外したロールゲージの一部パーツを「つっかえ棒」として使っていたのです。
しかし、つい先日のこと。
トランクルームに頭を突っ込んで作業していたところ、うっかり「つっかえ棒」に肘をぶつけてしまい…「つっかえ棒」が外れてハッチバックが落ちてきて…上半身を180SXに食われてしまったのです。
そのときの痛さと、なかなか這い出せない辛さといったら…。
そんな訳で、その日のうちに新しいリアハッチダンパーを注文したのでした。しかも、大型ウィング対応の方で。
ただ、タイミングが悪かったようで、ちょうど在庫切れ。手元に来るまで2週間ほどかかりましたが、無事に届いたのでさっそく交換作業です。
購入したリアハッチダンパー
今回購入したリアハッチダンパーは、テンポイントというメーカーの、GTウィングや大型スポイラー取付車用、と謳われたものです。
R33GT-R風ウィングが非常に重いので、通常版では心許ないかな…と思ってこちらを選びました。
ウィングレス、または純正品くらいの重さなら、通常版の方で十分だと思われます。通常版の方が、価格安いですし。
詳細は後述しますが、ダンパー本体と、ダンパー取付用金具(ボルト)もセットになっているので、ウチの180SXのようにダンパーのボルトが錆び錆びな状態だと、金具ごと交換できるのは嬉しいですね。
交換作業
それでは交換していきます。
その前に、まずは届いた状態から。プチプチに厳重に包まれていました。
開いていくと、ダンパー本体と取り付け用金具(ボルト)、そして説明書。
中身を確認したら、実際に交換作業をしていきます。
180SXのハッチバックを開けたら、まずはハッチバックドア側から外していきます。写真がボヤけてしまいましたが、12mmのスパナを使って取り付け金具(ボルト)を外します。
ハッチバックドア側が外れたら、車両側も同様に12mmのスパナを使って外します。
写真を見ての通り、車両側のダンパー取り付け部分がひどく錆びていました。ボルト部分というより、ワッシャーが錆びていたんですね。
取り外したダンパーと、新しいダンパーを比較してみました。
新しいダンパーの方が、シャフト部分が長いんですね。ちなみに、新しいダンパーは取り付け部分を回すことで長さを調節できるので、もともと付いていたダンパーと長さを合わせておきましょう。
続いて、新しいダンパーを取り付ける前準備です。
先端にC型の金具(以降、固定用金具)がついているので、これを外側にずらしておきます。
この固定用金具は、車両に取り付けた後に元の位置へ戻すことで、簡単に外れないようにするストッパーの働きをしてくれます。
前準備が澄んだら、ハッチバックドアと車両のそれぞれに、ダンパーを固定するためのボルト金具(以降、取付用金具)を取り付けます。できればそのまま取り付けるのではなく、ワッシャーを挟んでおいたほうがいいかも。
自分は、別の用途でたまたま8x22と10x25のワッシャーを用意していたので、こちらを試してみたところ、8x22がちょうど良いサイズだったので使用することにしました。ホームセンタームサシなどで購入できます。
このワッシャーを挟み、取付用金具を固定します。取付用金具を固定するためには13mmのスパナが必要です。スパナがなければ小さめのモンキーレンチなどでも。
取付用金具を取り付けたら、ダンパーの取り付けです。ダンパーの両端にある穴に取付用金具の頭を押し込み、ダンパー両端の固定用金具を元の位置に戻します。
固定用金具を元の位置に戻すために、小さめのラジオペンチで頑張っていたせいか、固定用金具に結構傷がついてしまいました…。
ハッチバック側、車両側の両方を取り付けたら、片側の作業は終了。もう片方も同じように作業します。その後、ハッチバックの開け閉めをして、干渉や動きの渋さなどがなければ、交換作業は完了です。
リアハッチダンパーについて
純正のリアハッチダンパーは取り付けボルトなども含めたASSYで、90450-54F25、90450-54F26、90450-54F27、90450-54F85のいずれかの品番が適合します。いずれも既に廃版になっているようですが、以下はまだAmazonで購入できるようです。
純正品で揃えたい方は、在庫があるうちに手に入れておいた方がいいかもしれません。
ちなみに、複数品番があるけど何が違うのか調べてみたところ…パーツカタログを見た感じでは、1997年式までは全グレード共通で90450-54F25もしくは90450-54F26。1997年式以降のタイプSとGだけ、90450-54F27、90450-54F85に切り替わっているようです。
タイプRとGだけ変わっているなら、リアウィングレスモデルなので理解できるのですが、タイプSとGはノンターボモデルというだけ。ターボの有無での違いとなると、どんな理由なんだろうか。よくわかりませんでした。
ところで、テンポイントのリアハッチダンパー(今回購入した大型ウィング向け)の説明には、純正互換品番として90450-54F15という記載がありました。
パーツカタログで見てみると、180SX用としてこの品番の記載はなく、逆にこの品番から車種を割り出すこともできませんでした。NISSAN汎用品、ということなのでしょうか…。
Amazonでもこの品番でまだ購入できますが、特定の車種用としての記載はありませんでした。
ちなみに、テンポイントの通常版のリアハッチダンパーの方では、純正互換品番として90450-54F25、90450-54F26の記載がありましたので、純正ダンパーで強化品があった、ということなのでしょうか。
さらに見ていくと、純正ASSYよりも、テンポイントよりも、さらに安いXIANGSHANG(シャンサン)という中国メーカーのものもありました。XIANGSHANGはカーボン柄で、黒だけでなく青・赤・緑・白・紫・オレンジなどがあるようなので、品質より見た目を重視したい方はXIANGSHANGが良さそうですね。
さいごに
ということで、ダンパーとして機能していなかったリアハッチダンパーを、テンポイントというメーカーの新品に交換してみました。
交換した後は、重量のあるR33GT-R風ウィングが付いていてもハッチバックが開いたまま固定されるようになりましたので、これでもう「つっかえ棒」を使う必要がなくなったのは嬉しいところ。
そして、180SXに「食われる」心配もなくなった!
今回の作業時間ですが、写真を撮りながらゆっくり進めても30分ほどでした。思ったよりも時間がかからなかったので、これならもっと早くに交換しておけば良かったなー。
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