雰囲気がガラッと変わる仕様変更が好きな、高井優希です。
ここ最近、180SXばかり手を入れているので、そろそろレヴォーグも何かしたいな、と思っていたところ、某オークションにて、メーカーは不明(ショップオリジナル?)ですが安価なメッシュグリルを発見!
以前からフロントグリルを交換したいと思っていたところだったので、思い切って購入してみました。
そんなメッシュグリルの、塗装から取り付けまでの作業手順です。
ちなみに、完全素人の塗装なので、手順が正しい保証はありません。こんな手順で作業しましたよ~、という参考程度でお願いします!
作りは非常に簡素
CORAZONやDAMD、ROWENなどの有名メーカー製に比べると、価格は1/5程度。価格相応と言いますか、作りはそれら有名メーカーに比べるとやや簡素な感じです。ただ、強度が必要なパーツではないので、きちんと取り付けられれば問題なし。
届いた時の梱包状態は、グリルが袋に入れられ、段ボール箱の中に透明のテープで固定。説明書のようなものはなく、簡単な手書きメモっぽい感じの取り付け方法が書かれた紙1枚のみ、ペラッと入っていました。
一番の心配はフィッティングですが、仮合わせしてみた感じでは、割とイイ感じ?
ネジ穴などは開いておらず、自分で実車に仮合わせし、ドリルなどで開ける必要があります。最初から穴が開いていてもズレていては困るので、自分で開ける方が安心かもしれませんね。
グリルの塗装
取り付ける前に、塗装を行います。
まずは表面のならしから
届いたメッシュグリルは、FRP整形されたそのままの状態なので、未塗装なのはもちろん、ゲルコートもされていません。
FRP整形時の気泡?などもあり、表面がならされていないので、まずはパテなどを使って表面の仕上げを行う必要がありました。
とは言え、そこまで大きな凹凸があるわけではないので、簡単に表面をならせるようなパテを使用してみます。
耐水サンドペーパーなどで軽くならし、シリコンオフで脱脂したら、チューブから直接グリルの凹凸部分に塗り、添付されているヘラを使って余分なパテを取り除きます。
水性タイプなので、もし失敗してしまったら、濡らしたタオルなどで拭き取ってやり直し。はみ出たパテや、余分なパテも拭き取ってしまえばいいので、楽ですね。ただし、完全に固まってしまったら拭き取ることはできません。
全体的に凹凸をならしたところで、1日ほど置いて乾燥させておきましょう。パテがしっかり乾燥したら、耐水サンドペーパーで最初は320番、続いて600番と、凹凸が感じられなくなるまで磨きます。
塗装は下地から
パテの研磨ができたら、塗装を始めます。
まずは下地から、ということでプラサフ(下塗り塗料)を吹いていきますが、今回はFRP素材なので、まずFRP用プライマーを吹いておきます。
これを吹いておくと、塗装の密着力が上がるようです。
続いてプラサフを塗ります。ホルツから出ているプラサフはホワイトとグレーの2色がありますが、車体色に合わせてホワイトの方を購入しました。
プラサフは塗りすぎも良くないので、下地(FRPやパテ)が見えなくなるくらいで十分かな。1~2回くらい吹いておけば大丈夫だと思います。
普通の塗装と同様、1回塗るごとに乾燥させましょう。目安は夏場で10~15分、冬場で20~30分くらいでしょうか。
下地が見えなくなる程度に塗装できたら、さらに半日ほど乾燥させ、耐水サンドペーパーの1000番くらいで凹凸が感じられなくなるまで軽く磨きます。
下地ができたら本塗装
プラサフの研磨が終わったら、いよいよ本塗装に入ります。
うちのレヴォーグはクリスタルホワイトパール(K1X)なので、下塗りと上塗り、クリアの3工程が必要です。
ですが、アクセントを付けたいこともあって、急遽、グリルは黒で塗装することにしました。ちょうど手元にあった黒の缶スプレーが180SXの純正色スーパーブラック(KH3)だったので、この色で。
だったらプラサフもグレーにしておけば…と思いましたが、下地が白だと塗り残しがわかりやすいので、良しとしましょう(笑)
本塗装も、1回塗るごとに乾燥させます。目安は夏場で5~6分、冬場でも10~15分くらいあれば十分でしょうか。今回は他の作業をしながらだったので、30分間隔くらいで5回ほど。焦らずゆっくり、薄塗りで繰り返します。
下の塗装が乾かないうちに厚塗りをしていくと、タレの原因になるので注意です。
今回はソリッドカラーなので、塗装はこれで終わりなのですが、この上にクリアを吹いておいてもいいかもしれません。自分は1回だけ薄く吹いておきました。
本塗装が終わったら、2~3日くらい乾燥させておきます。
コンパウンドで仕上げ
2~3日くらい乾燥させたら、表面の仕上げを行います。
チューブタイプのコンパウンドを使い、細目→極細→超極細の順で磨いていきます。
あまり力を入れず、直線方向に磨いていきます。細目は細目用に、極細は極細用に、布やスポンジを使い分けるのを忘れずに。あとは磨きすぎにも注意で。
超極細での磨きまでが終われば、塗装作業は終了です。どうでしょうか、ピカピカになりましたか?
グリルの取り付け
塗装が終わったら、取り付けを行います。
バンパーを外す
レヴォーグのフロントグリルを交換するためには、フロントバンパーを外す必要があります。
まず、ヘッドライト用ウォッシャーのフタ部分を外します。手で引っ張り出して、矢印部分のツメを外すことで、フタ部分が外れます。
続いて、ボンネットを開けて、10mmのボルトで6箇所、プラスチックピンで3箇所留まっているところを外します。下の写真で、黄色い矢印がボルト、緑の矢印がピンです。
これらを外すと、バンパーをサンドイッチしている黒いパーツが外れますので、端へ避けておきましょう。
次に、タイヤハウスで固定されているプラスチックピンを左右1つずつ外します。下の写真の矢印の部分にありますので、中央部を押し込んで、取り外します。
次に、下回りに固定されているプラスチックピンを外します。バンパー中央部に3箇所、左右に3箇所ずつあります。
左右3箇所のアップ写真です。まず手前側の2箇所。
タイヤ側の1箇所。
ここまでボルトやピンを外したら、あとはタイヤハウス側から外側に開くように引っ張ると、フェンダーとの間、ヘッドライトとの間のハメコミ(ツメ)が外れ、バンパーを外すことができます。
ただし、フォグランプなどの配線がつながったままなので、そのままそーっと下に置いて、フォグ&ウィンカーの配線コネクターを外しましょう。
ヘッドライトユニットにウィンカーが入っているD型以降のレヴォーグだと、配線が少し違うかもしれません。
配線コネクターを外せば、バンパーがフリーになりますので、作業しやすい場所に移動させましょう。
純正グリルを外す
フロントバンパーが外れたら、純正グリルを外します。
バンパーの裏側からビスで固定されていますので、まず黄色い矢印の8本のビスを外し、緑の矢印部分のツメを外していけば、グリルが外れます。
メッシュグリルを取り付ける
純正グリルを外したら、一旦メッシュグリルを仮合わせし、ビスを留める位置をマーキングして、ドリルなどで穴空けです。下穴用の2mmを使用しました。
取り付けたあとの裏側は、こんな感じ。純正グリルよりビスが2本少なくて済みましたが、下の2本は長さが足りなかったため、純正より2mmほど長いビスを使用しています。
メッシュグリルの取り付けが終わったら、バンパーを外したときと逆の手順で取り付けて、作業は完了です。
さいごに
メッシュグリルに交換した姿はこちら!
だいぶイメージが変わりました。すっきりしたというか、精悍な顔立ちになったというか、引き締まった感じというか。
遠目に見ると、メッシュ部分が黒っぽくなってしまうので、黒く塗装した意味があまりないようにも見えるのが難点かな。でも、この顔つきはひと目で気に入りました。
よくよく見ると、グリルの形が微妙にバンパーに合っていなかったり、若干の隙間があったりしますが、パッと見ではわからないレベル。黒く塗装したことで、より目立たない感じです。
ということで、メッシュグリルに交換するまでの手順でした。
塗装し終わるまでがハードルに感じるかもしれませんが、塗る範囲が細長いので、ムラになりにくく、タレを起こしにくいです。DIY塗装デビューには最適かもしれませんよ!
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