塗装に関する知識はあっても、腕が無い高井優希です。
塗装の基本は、過去にいろいろ調べたこともあるし、塗装屋さんから直接聞いたりもしたので、わかっているつもりです。
しかし、実際に塗装をしてみると、どうも知識通りにいかないんです。薄塗りしているつもりが垂れてしまったり、均一に吹き付けているつもりでムラだらけだったり。
それでも塗装に挑戦してみました。今回は、サビだらけのワイパーブレードを綺麗に再塗装してみます!
ワイパーブレードを車体から外す
まずはサビがひどいワイパーブレードを見てみてください!
フックの部分が、塗装が剥げてサビだらけ。あまりに見た目も良くないので、これを綺麗に再塗装します。
ということで、ワイパーブレードを外します。14mmのメガネレンチやラチェットなどで、ブレードを固定しているナットを外します。
今あらためて写真を見てみると、ナットも一緒に塗装すればよかったな~、と軽く後悔中。まあ、それは置いといて。左右外したものがこれ。
180SXのワイパーブレードは、左右同じもののようですね。大きさも形も一緒でした。そして、肝心のサビがひどい部分がコレ。
ここまでひどいと、某オークションなどで綺麗な中古品を買ってしまった方が早いような気もしますが、ちょうどタイミングが悪かったのか、お手頃な価格での出品がなかったのでしょうがない。
まずはサビ落とし、そして研磨
さて、車両から外したワイパーブレードの、サビをまず落としていきます。サビ落としはいろいろありますが、個人的に使いやすいのが、KUREから出ているオーマイゴシゴシというサビ取り消しゴム。
このサビ取り消しゴムで大ざっぱにサビを落としたら、あとはコンパウンドを荒目から細目、仕上げと少しずつ細かくしながら、もともとの塗装を全て落とし切るつもりでひたすら磨きます。荒目から仕上げまでの3種類セットおすすめ。
ワイパーブレードの塗装を完全に落とし切る必要はありませんが、段差がない程度に、地のシルバー色が出るくらい磨けたらOKだと思います。
せっかく必死に磨いて、黒い塗装膜を全て落とし切ったのに、肝心の写真を撮り忘れてしまいました…。
研磨が終わったら塗装
研磨には時間がかかりますが、どこまで綺麗に磨くかは、自分が納得できるかどうかで判断すればいいと思います。どうせ塗装するので、元の塗装膜が残っていようがいまいが、どうせわからなくなります(笑)
それでは塗装に入りますが、まずは塗装する前に脱脂します。シリコーンリムーバーをたっぷり吹き付け、綺麗な布で念入りに拭き取りましょう。ここで油分が残っていると、塗装が浮いてしまったりして失敗します。
このあと、ワイパーブレードを普通に塗装する場合は、下地剤(プラサフ)を吹いてからツヤ消しブラック(マットブラック)で塗装するのが定番だと思います。しかし、ツヤ消しブラックは手持ちになかったのと、ワイパーブレード塗装だけのためにツヤ消しブラックを買うのも無駄な気がしたので、シャシーブラックで塗装してみることにしました。
防錆塗料なのでサビに強いはずですし、速乾性なので乾き待ち時間の短縮にもなるかな、と。
実際、塗ってから10分かからず乾いてしまったので、3回塗りしても30分ほど。最後の塗りからは一応4時間ほど乾燥させましたが、重ね塗りは10分置きくらいでできるので、手間がかからなくていいですね。
仕上がりはこんな感じ。
塗装後のワイパーブレードを取り付け
塗装が完全に乾いたら、車体に取り付けます。
取り外したときと同じ角度で取り付けないと、吹き残しができたり、逆に左右のワイパー同士が接触してしまう可能性があります。
正しい角度で取り付けたら、14mmのナットで固定します。締め付けトルクは24N・m程度ですが、軽く力を入れてギュッと締めておくくらいで大丈夫。
念のためワイパーを作動させてみて、吹き残しや接触がないことを確認しておくと安心です。
さいごに
サビサビでみっともなかったワイパーブレードが、綺麗になりました。細かい部分ですが、やっぱり綺麗な方が気分がイイですね!
ツヤのあるブラックだと変に目立つかな、と心配でしたが、取り付けてみたら意外と目立たなかったので良かったです。防錆効果があるのでサビに対しては安心ですが、シャシーブラックがどれくらい紫外線に強いかが気になるところ。
そうそう、人によってはワイパーブレードを車体から外さずに、マスキングして塗装してしまうこともあるらしいです。手間をかけたくない場合はアリかもしれませんが、できれば下地処理からしっかりやった方が、塗装が長持ちするんじゃないかな、とは思います。
今回のようにサビが出ていなくても、気分を変えるためにホワイトにしてみる!とか、車体と同じ色にしてみる!なんていうのもイイかもしれませんよ!
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