[RPS13] 180SXの4穴戻し!フロントハブを純正4穴ハブに戻してみた!

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いつも車検をお願いしている車検場で、180SXの5穴化は公認を取らないと車検NG、と言われてしまった、高井優希です。

その後もよく「そんなことはありえないでしょ!」と言われるのですが、でも、現実問題、ダメと言われてしまったのです。どうしてもその車検場で5穴で通したいなら、公認を取れ、ということですね。

前の車検では問題なかったのに、突然そんなことを言われ、非常に理不尽ではありますが…そもそも車検を通してもらえなければ公道を走れなくなってしまうし、ここでゴネて次回から出禁にでもされたら泣くに泣けないわけで…。

その辺のお話は、以前の記事で紹介しました。

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せっかく苦労して5穴化したのですが、車検のたびに4穴に戻すのも大変なので、この際完全に4穴に戻してしまう事にしました。この記事は、5穴化から4穴戻しへの作業です。

ちなみに、4穴から5穴化したときの記事はこちら。

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用意するもの

4穴戻しするだけなので、本来用意するものは、5穴化する前の足回り一式と工具類だけでいいのですが…今回、せっかくなので(なかばヤケになって)、ハブとローターを新たに用意しました。

ハブは、後期型180SX純正のリファービッシュ品で、ベアリングが新品に交換されているものです。ローターはDIXCELのPDタイプで、180SXのフロント用と掲示されている4穴ローター。品番は3218172S。

あと、ハブ交換で準備し忘れてしまうことが多いコッターピン。なるべく使い回さない方がいいようなので、今回も新品を用意しておきました。フロント用の品番は00921-4302A。リア用とはサイズが違うので、注意が必要です。

4穴ハブとブレーキローター、コッターピン

5穴化したときは社外5穴ハブを使用したので、4穴に戻すためにナックルやロアアームなどの交換は不要です。

ハブを固定するシャフトにはグリスを塗布するので、高速ベアリング用のグリスとして、エーゼットの万能グリースも必要です。5穴化の際に買ったものがたっぷり残っているので、それを使います。

工具類は以前と同じで、フロアジャッキ、ウマ2個、ブレーキキャリパーを外すために14mmのレンチ、キャリパーのブラケットを外すために19mmのレンチ、センターのナットを外すために30mmのソケットとスピンナーハンドル。センターのナットを締め込むために30mmのソケットに対応したトルクレンチ。

また、センターのナットは非常にかたいので、ロングタイプのスピンナーハンドルがあるといいかも。もしくは、スピンナーハンドルを延長するための鉄パイプはぜひとも欲しいところ。

工具以外では、必要に応じてCRC(KURE5-56)、ブレーキクリーナー。ワイヤーブラシがあると、ついでに錆び落としもできますね。そしてタイヤ付き4穴ホイール2本と、ナットも変える場合はホイール用ナットが計8個。

あとは、ナット類が緩まなくてもへこたれないだけの気合と根性!(笑)

今回はフロントのみ4穴戻し

前後とも4穴戻しをする予定ですが、リアはナックルも一緒に交換したいので、今回はフロントのみ。ナックルが手に入ったら、リアも作業する予定です。

上でも書きましたが、ハブは後期型180SX純正のリファービッシュ品。ABS用パルスリングも付いていましたので、そのまま取り付けできそうです。ブレーキローターはDIXCELの180SX用PD-typeを新たに購入しました。

・・・その後、リアも4穴戻ししました。リア4穴戻しについては以下の記事へどうぞ。

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フロント4穴戻し作業

それでは、作業開始です。作業手順は、以前5穴化したときと同じなので、説明文もほとんど同じです。写真の撮り忘れがあったので、一部5穴化のときの写真を流用しています。

まずはジャッキアップしてウマをかけたら、タイヤを外し、ブレーキキャリパーを外していきます。14mmのボルト2本で裏側から固定されています。

ブレーキキャリパー固定ボルト位置

ボルト2本を外したら、ブレーキホースに傷をつけないように気を付けて、適当な場所にキャリパーをひっかけておきます。

ブレーキキャリパーをひっかけておく

キャリパーが外れたら、ブレーキブラケットを外します。こちらは19mmのボルト2本で固定されています。

ブレーキブラケット固定ボルト位置

キャリパーとブラケットが外れたら、ハブのセンターキャップを外します。

ハブのセンターキャップを外したところ

センターキャップは金属製で、ハブに押し込まれているので、センターキャップとハブの境目に小さめのマイナスドライバーを当てて、マイナスドライバーのお尻をハンマーなどで叩いて外すと、比較的楽に外せるかもしれません。ただし多少の傷は我慢しましょう。

センターキャップが外れたら、コッターピン(割りピン)を外し、ハブを固定しているセンターナットを外します。センターナットは30mmのソケット。スピンナーハンドルをつけ、さらに鉄パイプなどで延長すると楽に作業できますよ。

センターナットを緩める

センターナットが外れたら、ハブを手前に引っ張れば外れます。

ハブが外れたところで、5穴ハブと4穴ハブを並べてみました。

5穴ハブと4穴ハブの比較

5穴ハブはまだまだ綺麗ですね。本来はこの後、新しいハブにABS用パルスリングを移植するのですが、用意した4穴ハブにはもう付いているので、今回は移植作業なし。

ABS用パルスリング

そして、忘れてはいけません。写真では既に4穴ハブに移植していますが、ハブの中央に入っているスペーサー(ワッシャー)を忘れずに!これを忘れるとハブが正しく固定されず、最悪シャフトを傷つけてしまいます。

シャフトに残った古いグリスを拭き取り、高速ベアリング用グリスをたっぷり塗ったら、新しいハブを取り付けます。センターナットの規定トルクは147~215Nmですが、何となく不安なので、高めの210Nmで締め込みました。

センターナットを取り付けたら、コッターピンを入れます。使いまわしはせず、できるだけ新品に交換しておきましょう。

コッターピン

コッターピンを取り付け

続いて、購入しておいた4穴のブレーキローターを取り付け。新品なので綺麗です。

4穴のブレーキローター

外した時とは逆の手順で、ブレーキブラケット、キャリパーを取り付けます。締め込みトルクは98~117Nmです。

ブレーキブラケット、キャリパーを取り付け

あとは、4穴ホイールを取り付けです。今回は、いったん手持ちのホイール RAYS VERSUS CAMPIONATO SS6 で。

ホイール取り付け

17インチ7Jインセット35なので、片側+20mmのフェンダーではだいぶ引っ込んでしまいます。既に、フロントに使いたいホイールは手に入れていますので、タイヤの組み換えができ次第、交換したいと思います。

話は脱線しましたが、これで片方の作業が終わりました。

もう片方も同様に作業したら、ウマとジャッキを外します。その後、クルマを動かす前に、必ずブレーキを何度か踏んでおきましょう。キャリパーを取り付ける際にピストンを開いた場合、最初の1~2回はブレーキペダルがスカスカになっているはずです。

何度かブレーキペダルを踏んで、スカスカではなくなったら、まずは10km/h程度のゆっくりした速度から、少しずつ速度を上げながらブレーキの効きを確認しておきましょう。ローターが新品の場合は特に念入りに。ローターとパッドのアタリができるまでは、ブレーキが効きにくいので注意が必要なのです。

ここまでで、フロントの4穴戻し作業は完了です。

ゆっくり写真を撮りながらでしたが、一度経験している作業のせいか、準備から片付けまでで1時間ちょっとで終わりました。

さいごに

ということで、5穴から4穴への戻し作業でした。

命に関わる重要部品の交換ですので、ボルトやナット類の締め込みトルクは規定値を守り、取り付け確認や作業後の確認も念入りに行いましょう。作業手順を紹介しましたが、作業は自己責任で行い、少しでも不安がある方はショップや整備工場などプロにお願いした方がいいです。

さて…冒頭でも書きましたが、2023年6月の時点で、いつもお願いしている車検場では180SXの5穴化は改造申請届を出して公認を取らないと車検NGになりました。前回の車検は問題なく通ったのに、という話をしたら、2023年4月からその車検場では見解が厳しくなったそうです。

自分の場合、GT-1の5穴ハブキットを使用していましたが、まずはこのハブの強度検討書が必要とのこと。当然、説明書には「競技用」と書かれているので、そんなものはありません。

じゃあ、S14やS15などからハブやナックル等を流用した場合はどうなるか、ですが、これも強度検討書が必要とのこと。型式の違う車両からの流用は、それがたとえ純正品であろうとダメだそうです。

となると、時間と労力、お金をかけて強度試験を行って公認を取るか、諦めて4穴に戻すか、それとも5穴でも問題なく車検がクリアできる車検場を探すのか。しばらく考えた結果、私は4穴に戻すことにしました。

地域や場所、担当官などによっても解釈が違う可能性がありますので、一応「実際に車検NGになった事例あり」という程度にご理解いただければと思います。

日産純正部品の品番一覧

ハブ交換で必要な、もしくは必要になるかもしれない日産純正部品のうち、調べてわかった品番を以下にまとめておきます。品番をクリックすることで、一部Amazonの購入ページへ飛べますので、ネット通販で購入する際はご利用ください。

00921-4302A:フロント用スプリットコッターピン
47970-60F00:180SX アンチスキッドローターセンサー(ABSパルスリング)
40264-F6600:フロントハブ内スペーサー(ワッシャー)
43234-50A06:フロントハブ用センターキャップ
01225-00541:フロントハブ固定用30mmナット

00921-4302A(フロント用スプリットコッターピン)は、2023年10月時点でも、モノタロウで1個単位で購入可能です。

47970-60F00(180SX アンチスキッドローターセンサー)は完全に廃番になってしまったようで、2020年4月の時点で、日産純正部品も含め新品で入手することはできませんでした。

初稿:2023年10月29日
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