リムが深いホイールに交換したら、ハブボルトの長さが足りなくて焦った、高井優希です。
なんと、ナットが3回転半で規定トルク(100~120Nm)に達してしまったのです。
日産車はピッチ1.25のハブボルト&ナットを使用しますが、3回転半ということは、1.25(ピッチ)×3.5(回転)=4.375、つまり、たったの4.3mmほどしかネジ込めていない状態。
さすがにこれで走行するのは怖いので、ハブボルトを10mmロングに交換することにしました。
ホイールがやや特殊だった
今回180SXに装着したホイールは、SPEED STARのGR-MAXというもの。17インチの8Jで、インセットは16。
今までの経験上、180SXのフロントは7.5J+35か8J+35あたりが無難なサイズ、という感じでしたが、今は20mmワイドのフェンダーをつけているので、そこからインセットで-20くらいでちょうどいいかと思い、選んだホイールです。
ただ、このホイールはちょっと特殊で、ナットはスリムタイプ、いわゆるスパルコナットを使わないと取り付けられず、さらにはホイール側のナット取り付け部分(ホイールのディスク部分、というのかな)がかなり厚いため、標準のハブボルトでは長さが足りなかったのです。
フロントのハブはGT-1のS13系専用5穴ハブを使用しているのですが、幸いメーカー側で10mmロングのハブボルトを販売していたので、さっそく購入して交換してみることにしました。
ちなみに、GT-1のハブは純正ハブと同じハブボルトが使えるため、スプライン径(14.3mm)にさえ気をつければ、純正品や他社のハブボルトでも大丈夫そうです。
ハブボルト交換手順
さて、ハブボルトの交換手順ですが、ブレーキローターを外すまではハブ交換と同じ手順なので、下記記事をご参照ください。
ブレーキローターが外れたら、現在のハブボルトを抜きます。金属ハンマーで叩いて抜く方法が一番楽ですが、まっすぐに叩かないとハブ側を傷めてしまうことがあるので注意です。
ちなみに、ハブボルトにナットを軽くかけてナットを叩くようにすると、ハブボルトが傷つかないため、再利用することができるかもしれません。
上の写真にも写っていますが、本来、ハブボルトを抜くためにはタイロッドエンドプーラーなどを使用するべきだと思います。しかし、面倒というか…ハンマーで叩いてしまった方が楽なんですよね(笑)
一応、自分は安いタイロッドエンドプーラーを用意しましたが、使い方が下手だったのか、うまく使えませんでした。
そんなわけで、ハンマーで叩くこと5本分、ハブボルトを打ち抜いたら、用意した10mmロングタイプのハブボルトを圧入します。
インパクトレンチがあるなら、間にワッシャーを何枚も重ねて、ナットを締める力で圧入してしまうのが楽な方法ですが、もしインパクトレンチがなければ、ハブを外して裏から叩き込んでもいいかもしれません。
インパクトを使うにしても、裏から叩き込むにしても、スプラインの溝に注意が必要です。ハブ側のスプラインの溝と、ハブボルト側のスプラインの出っ張りを合わせるようにして入れないと、スプラインが潰れてしまい、ハブボルトが回ってしまうようになります。
また、スプラインがきっちり合わさっていても、圧入が不十分だと、やはりハブボルトが回ってしまう原因になりますので、ハブボルトの根元まで十分に圧入してください。ハブボルトが回ってしまうと、最悪ホイールが外せなくなりますよ!
5本交換した後がこちら。
そうそう、ハブボルトを全て抜いたら、ついでにハブを磨いておくといいかも。邪魔なハブボルトがないので、磨くのが楽ですよ!(どうせ見えなくなる部分ですが…)
後は外したときと逆の手順で、ブレーキローターを取り付け、ブレーキキャリパーのブラケットを取り付け、ブレーキキャリパーを取り付け、最後にホイールを取り付けます。
通常のハブボルトではたったの3回転半(4.3mmほど)しか締まらなかったナットですが、10mmロングタイプに交換したことで、スパルコナットの溝が切ってある部分全てねじ込めるくらい、長さにして10mm以上しっかりと締まるようになりました。
さいごに
ということで、ハブボルトの交換手順でした。
交換したばかりの新品5穴ハブなのに、さっそくハブボルトを交換しなければならない事態になってしまいましたが、作業はそんなに難しくなくスムーズに進みました。
GT-1の5穴ハブキットにはロングハブボルトタイプも販売されているので、最初からロングハブボルトが必要だと分かっていたら、ロング版の方を買ったのになぁ。そして、わざわざ今回のようにハブボルトを打ち替えなくても良かったのになぁ。
後悔しても、後の祭り。
結果的に、ロング化してホイールが使えるようになったので、良しとしておきます!
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