嫌なことが起きる前に、何となくそんなことになる気がする、というような予兆を感じることが多い、高井優希です。
ある日の朝、180SXで会社に向かっているとき、何となく「帰りにエンジンがかからなくなる」ような気がして、もしものときのために、できるだけ出し入れや作業しやすそうな場所を選んで駐車しました。
仕事を終えて、さて帰ろうと思ったら…朝の予感が的中!エンジンが全くかからない。キーをSTARTの位置まで回しても何の反応もなし。
とりあえず原因を探る
もしかしたらバッテリーの電圧が足りていないのかも、と思い、妻にクルマで来てもらってバッテリー直結してみたけど無反応。
バッテリーでなければヒューズか?
エンジンルームのヒューズを確認してみたけど、どれも切れていない。関係ないと思いつつ、運転席足元のヒューズも確認してみたけど、どれも問題なし。
バッテリーに問題がなく、ヒューズも無事なら、可能性としてはセルモーターが怪しい。固着か故障か。
その後、試しにバッテリーを新品に交換してみましたが、やはりダメでした。
とりあえず自宅駐車場まで
さすがに真っ暗な中、しかも会社の駐車場なので、これ以上の原因調査は無理。180SXのセルモーターはジャッキアップしないと触れない位置なので、どっちにしても自宅駐車場に運ぶ必要あり。
ということで、夜中のクルマ通りがほぼ無い時間帯を狙って、妻運転のクルマに引っ張ってもらって移動することにしました。
時速15km前後で引っ張ってもらっていましたが、車間はけん引ロープの長さ分しかないし、運転席に座っているのに自分の意思に反した動き(速度)だったこともあって、自宅まで非常に恐怖を感じていました。エンジンOFF状態なので、ブレーキが効きにくく、ハンドルも重いせいでよけい恐怖を感じるのかも。
長く長く感じた自宅までの移動時間でしたが、何事もなく無事、たどり着けました。
とりあえずセルモーター購入
車種問わず、ある程度年数の経ったクルマは、セルモーターが固着してしまったり、うまく動かなくなることが多いらしい。キーをSTART位置まで回して、リレーの音はするけどセルが回らない時点で、セルモーターが動いていない可能性大。
どうせそう遠くないうちに換えることになるかもしれないから、ということで、セルモーターを交換してみることにしました。
とりあえず某オークションで探してみたところ、コア返却不要のリビルド品が10,000円ちょいだったので、すぐに落札。3日ほどで手元に届きました。
とりあえずセルモーターの場所
180SX(S13系)のセルモーターは、フロントメンバーのやや後方、ミッションの横あたりにあります。エンジンルームから確認するには、オイルフィルターを目安にするといいかも。オイルフィルターの隣(後方側)にわずかに見えます。が、基本的にはジャッキアップして下から確認するようになります。
フロント側をジャッキアップしたあとは、フロントタイヤを木片やタイヤなどの上に乗せてしまえば、ウマは不要です。自分は使用していないホイールの上に乗せました。
そして、車体の下側からフロントメンバーのやや後方あたりをのぞき込むと、こんな感じ。
狭くてうまく写真が撮れませんでしたが、ミッションケースの横あたりの、ちょっと奥まったところについています。
とりあえずセルモーター交換したが…
場所も確認できたので、週末を待って、さっそくセルモーターの交換作業!の予定でしたが、タイミングが悪く作業時間が取れないこともあり、今回はいつもお願いしているクルマ屋さんに交換依頼。クルマが動かないので、現地(駐車場)で交換していただきました。
これで元気にエンジンがかかる!と思っていましたが、結果はダメ。
その場で通電テストやテスターでの確認もしていただいたところ、そもそもセルモーターはまだまだ元気で、いずれは交換時期が来るけどまだその時期じゃなかったよう。
さらに調べてもらったところ、どうやらキーシリンダーのスイッチ配線に問題がある可能性が。プラス側の電気は来ているけど、マイナス側が流れていないっぽい、と。なんだか大ごとになりそうな雰囲気。
ちなみに、スイッチ配線は既に絶版で、在庫もないとのこと。なので、配線部分だけ持ち帰って修理していただくことになりました。
さいごに
ということで、セルモーターをリビルド品に交換しましたが、原因はセルモーターではありませんでした。外した古いセルモーターを見てみましたが、真っ黒になっているものの、特に固着などはなさそう。
朝はエンジンがかかったのに、何がどうなって急にセルが回らなくなってしまったのか。キーシリンダーのスイッチ配線があやしいという予測はありますが、今のところ原因は不明です。
まずは修理中のスイッチ配線が戻ってきてからになりますが、せっかく手に入れた180SXなので、根気よく直していきたいところです。
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