[VM4] レヴォーグの純正スピーカーが3ヶ所鳴らなくなった!ので交換してみた!

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ここしばらく、車内で聴く音楽は音を小さめにしていたため、スピーカーの故障に気が付かなかった、高井優希です。

初代であるVM型のレヴォーグは、純正スピーカーが急に鳴らなくなる、というトラブルがとても多いそうです。ネットで調べてみても、結構そういった話を見かけますね。

保証期間内でもディーラーでの交換は有料だった、という人もいれば、保証期間を数年過ぎていたけどディーラーで無償交換してもらえた、という人もいて、対応はマチマチのようです。

ただ、ディーラーで新品に交換してもらっても、またすぐ鳴らなくなってしまった、という人もちらほら見かけたので、もしそんなことになったら面倒だな~…と思い、自分で社外品に交換することにしました。

スピーカーが鳴っていないことになかなか気付かなかったいきさつと共に、交換作業の様子をどうぞ!

いきさつ

エアクリをむき出しタイプに交換して以降、エアクリの吸気音とブローオフの作動音が聞きたくて、オーディオのボリュームをかなり小さくしていたのですが、久しぶりにオーディオのプレイリストを更新したので、ボリュームを少し上げることにしました。

今までがどうだったのかは覚えていませんが、ボリュームを上げてみたところ、やけに運転席だけに音が集中しているな~…と思ったのです。最近のオーディオは、きっとどの席にいても良く聞こえるような工夫があるんだろうな、と、そのときは特に気にしていませんでした。

しかし数日後、ポルノグラフィティの「オレ、天使」が流れたとき、ようやく気付いたのです。

「左側のスピーカーが鳴っていない」

ポルノグラフィティの「オレ、天使」は、曲の冒頭でセリフが入るのですが、その音声が左側から流れるんです。でも、レヴォーグで再生されたとき、その音声が聞こえなかったのです。正確に言うと、ものすごーく小さく、かすかに聞こえるだけ。

家の駐車場に戻ってすぐ、スピーカーの設定を開き、バランスをめいっぱい左に振ってみたところ…ツイーターしか鳴っていない。右に振っていくと、右側のスピーカー+ツイーターが鳴り出す。さらに、後ろのスピーカーを確認すべく、フェーダーを動かしてみたところ…後ろのスピーカにおいては、左右2つとも鳴っていない!

どうやら、運転席ドアのスピーカーだけが生きていて、他の3つは全く鳴っていなかったようです。

だから、運転席だけに音が集中しているように聴こえたんだ!

カスタムフィットスピーカーを購入

そんないきさつがありまして、次の点検のときにディーラーで相談しようか悩みましたが、もう納車から8年以上も経っていて保証もないですし、仮に交換してもらえたとしても、どうせ壊れやすい純正…だったら社外品にしてしまおう、と。

で、選んだのは、carrozzeriaのカスタムフィットスピーカー。フロント用は17cmのTS-F1740II、リア用は16cmのTS-F1640IIで、どちらもcarrozzeriaのスピーカーの中では一番安いエントリーモデルです。

carrozzeria TS-F1740II

carrozzeria TS-F1640II

そして、このスピーカーを車両に取り付けるには、スバル車用取り付けキットUD-K109が必要なのですが…メーカー欠品で納期未定と言われてしまったので、代わりにフロント用はcarrozzeriaのUD-K525、リア用はALPINEのKTX-F171HBを選びました。

インナーバッフルボード前後分

参考までに、carrozzeriaのスバル車用標準取り付けキットUD-K109は、1台分(4枚)入って希望小売価格で5,500円です。インナーバッフルタイプとなるUD-K525はフロント専用で、2枚入って希望小売価格が4,400円。一方、フロントにもリアにも使えるALPINEのKTX-F171HBは、2枚入って標準小売価格で7,150円。

UD-K109と比べるとだいぶ割高になってしまいましたが、在庫が無い以上は仕方がないです。

ちなみに、VM系レヴォーグのリア用取り付けキットは、軽く調べた感じではcarrozzeriaのUD-K109か、ALPINEのKTX-F171HBしか選択肢が無さそうです。そして、この2つならどちらも、リアに17cmのスピーカーが入るようです。

交換作業 フロント

それでは交換していきます。まずはフロントから。

ドアの内張を外すためには、隠された2ヶ所のビスを外す必要があります。1ヶ所はドアノブの中。

ドアノブの中のビスを外す

もう1ヶ所はドアを閉めるときに手を掛ける部分の中。

ドアを閉めるときの取っ手の中のビスを外す

写真は既に外した後ですが…。

2ヶ所のビスを外したら、内張りはがしなどを使って、ドアの内張りを外します。スピーカーの横あたりから外していくと、作業がしやすいかな。

フロントドアの内張り外し

内張りが外れたら、パワーウィンドウケーブルや、ドアオープナーケーブル(って言うのかな?)を外して、内張りを完全に取り除いてしまうのですが…横着心が出てしまって、ケーブル類を外さないで作業を続けました。

ケーブル類を外さないで作業する場合は、スピーカーが入っていた箱を下に置いて、内張りをドアに立てかけておけば大丈夫。

箱などを置いて立てかけておく

続いて、純正スピーカーをドアから外します。ビスで3ヶ所止まっています。配線を外すのも忘れずに。

純正スピーカーを外す

純正スピーカーは、良く言えばシンプル。悪く言えば安っぽさ満点…ですかね。とても軽くて、おもちゃかと思ってしまうくらい。

で、スピーカーを外すとこんな感じ。

スピーカーを外したところ

ここに、まずはインナーバッフルボードを取り付けます。フロント用に用意したのはcarrozzeriaのUD-K525。スピーカーを固定していたビスで、3ヶ所固定します。

インナーバッフルボード取り付け

続いてスピーカーをつないでいくのですが、その前に配線の変換から。

レヴォーグは、トヨタ車と同じく、白いコネクターをそのまま使用します。このコネクターはスピーカーに付属しています。

白いコネクターでスピーカーケーブルを変換

スピーカーに付属している、この白いコネクターを、車両側のスピーカーケーブルに接続します。そして、白いコネクターに、同じくスピーカーに付属していた変換ケーブルを接続します。

変換ケーブルまで接続した状態

ケーブルは、車両側の配線ごとドアの内側に通し直します。下の写真の黄色い線が配線のイメージですが、長すぎる分は途中で折り返して束ねてから付属のスポンジを巻いて、スピーカーと接続し、スピーカーをバッフルボードに固定します。こちらはビスで4ヶ所。バッフルボードに付属の、小さい方のタッピングを使います。

ドア内側にケーブルを通しスピーカーを固定

念のため、この状態で音が鳴るか確認します。問題なく鳴っていたら、あとは内張りを元に戻して片方完了。もう片方も同様に作業します。

交換作業 リア

リアも基本的には同じような手順になります。

ドアノブの中と、ドアを閉めるときの取っ手の中のビスを外してから、内張りはがしなどを使ってドアの内張りを外し、純正スピーカーをドアから外します。配線も外すのを忘れずに。

リアの純正スピーカー

スピーカーを外したところ。

リアの純正スピーカーを外したところ

ここに、まずはALPINEのハイブリッドインナーバッフルボードを取り付けるのですが、このままでは隙間ができてしまうので、ハイブリッドインナーバッフルボードに付属のクッションテープ(スポンジテープ)を裏側の外周に貼り付けます。

バッフルボード裏にクッションテープ貼付

クッションテープを貼り付けた後、車両に取り付けます。スピーカーを固定していたビスで3ヶ所。

インナーバッフルボード取り付け

フロントスピーカーと同様、配線に白いコネクターと変換ケーブルを接続し、長すぎる分を束ねてスポンジを巻き、スピーカーに接続。スピーカーをバッフルボードに固定します。ビスで4ヶ所。バッフルボードに付属の、小さい方のビスにワッシャーを通して使います。

スピーカーを固定

念のため、この状態で音が鳴るか確認し、問題がなければ内張りを元に戻して片方完了。もう片方も同様に作業します。

全体的な音の確認

4ヶ所全てのスピーカーが交換できたら、車内で音を聴いてみます。

…感動。

音の広がりがあって、ちゃんと全てのスピーカーから音が出ているのがわかります。車内に音が染み渡っている感じ。しかも純正スピーカーより音がクリア。ただ、ちょっと高音がキンキンしているようにも感じますが、その辺はイコライザなどで自分の好みの音に調整すればいいので問題なし。

レヴォーグの純正スピーカーも(これまで乗ってきた古い車の純正スピーカーに比べたら)悪くないじゃん!と思っていましたが、エントリークラスのスピーカーとは言え、純正よりずっとイイ音を出してくれますね。

これは変えて良かった。

今回購入したもの

改めまして、今回購入したものは以下の通り。

今回はフロントに17cm、リアに16cmのスピーカーをチョイスしましたが、レヴォーグは前後ともインナーバッフルを使用する必要があるので、リアにも17cmのスピーカーが入ります。また、今回リア用として購入したALPINEのインナーバッフルKTX-F171HBはフロントに使うこともできるので、お財布に余裕があるなら、前後ともTS-F1740II + KTX-F171HBの組み合わせでも良さそうです。

今回は在庫なし納期未定だったので購入しませんでしたが、下記UD-K109が手に入るなら、これひとつで1台分のインナーバッフルボードが入っているので安価でオススメ。

さいごに

ということで、レヴォーグの純正スピーカーが3つ故障したので、社外スピーカーに交換してみました。

スピーカー自体はカスタムフィットものを選べば選択肢はかなりありますが、レヴォーグの場合、スピーカー取り付けキットがなかなか曲者でした。

というのも、レヴォーグのフロント用キットは各メーカーから出ていて、標準モデルや高品質モデルなど複数の選択肢がありますが、リア用となるとcarrozzeriaのUD-K109か、ALPINEのKTX-F171HBの2択しかないようで…。

そして、地元カー用品店ではスピーカーはいくつかのラインナップから選んで購入できますが、取り付けキットそのものがほとんどの店で在庫を持っておらず、カー用品店をかなりハシゴしても、レヴォーグ用は1件も取り扱いがありませんでした。

結局、取り付けキットはネット通販に頼るしかなかったので、スピーカーも実店舗では購入せず、一緒に注文することに。近隣の実店舗のどこにも置いていないなら、最初からネット通販にしておけばよかった…と後悔。

さいごに パート2

実は、インナーバッフルを購入した際、型番が1文字だけ違う別のもの(対応メーカーにスバルの記載はありましたが…)を取り寄せてしまい、取り寄せなので返品もできず、という失敗をやらかしてしまいました。

しかも、9月だというのに気温35度超えという猛暑日に、炎天下での作業。汗だくというより滝汗状態でその事実に気が付いたので、落胆の度合いもそれはそれは大きい物で…。

その後すぐに、正しい品番のものを取り寄せたのですが、今度は猛暑ではなかったものの、作業中に雨に降られてしまい中断。雨が上がったので作業を始めると、またしばらくして雨が降り出して…の繰り返しだったため、作業を優先してしまい、雑な写真ばかりになってしまいました。

さらに、慌てていたせいもあって、スピーカーの裏に防振スポンジを貼り忘れていたり、長すぎるケーブルの収めが適当すぎて走行中の異音の原因になったりで、後日やり直すはめに。

教訓。作業は余裕を持って、落ち着いて行いましょう。

初稿:2024年9月18日

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